ニュース速報
ビジネス

新興AIのコアウィーブ、オープンAIと119億ドルの契約締結

2025年03月11日(火)10時32分

人工知能(AI)を手がける新興企業コアウィーブは3月10日、生成AI「Chat(チャット)GPT」を開発した米オープンAIと期間5年、119億ドル相当の契約を結んだと明らかにした。2023年2月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Echo Wang

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 人工知能(AI)を手がける新興企業コアウィーブは10日、生成AI「Chat(チャット)GPT」を開発した米オープンAIと期間5年、119億ドル相当の契約を結んだと明らかにした。

契約にはAIインフラの提供などが盛り込まれている。また、新規株式公開(IPO)を計画しているコアウィーブは今回の契約の一環として、IPOの際に3億5000万ドル相当の株式を私募増資の形でオープンAI向けに発行する。

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は「コアウィーブはオープンAIのインフラ群において重要な追加要素であり、マイクロソフトやオラクルとの商取引およびソフトバンクとの合弁事業であるスターゲートを補完するものだ」と述べた。

コアウィーブは2017年の設立。データセンターや、AI関連作業をこなす高性能半導体へのアクセスサービスを提供しており、AI半導体大手エヌビディアから投資を受けている。ロイターの昨年11月の報道によると、メタやIBM、マイクロソフトなどを顧客に抱え、上場時の企業価値の目標は350億ドル超と見込まれている。

IPO申請書類によると、コアウィーブの2024年の売上高は19億2000万ドルで、前年の2億2890万ドルから急増。売上高の約3分の2を最大顧客のマイクロソフトが占めた。一方、純損失は前年の5億9370万ドルから8億6340万ドルに拡大した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英、報復措置見送る見通し 米の鉄鋼・アルミ関税に対

ワールド

ICC、フィリピン前大統領を人道に対する罪で逮捕 

ワールド

モスクワに過去最大の無人機攻撃、3人死亡 航空機の

ワールド

米・ウクライナ高官、サウジで協議開始 対ロ戦終結の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 7
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 8
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 10
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中