メキシコ新財務相にアマドール氏、副財務相から昇格

メキシコのロペスオブラドール前政権から財務相として続投してきたロヘリオ・ラミレス・デ・ラ・オー氏(写真)が7日辞任したのを受け、シェインバウム大統領は同日、後任としてエドガー・アマドール副財務相を昇格させる指名人事を行った。2024年11月、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Luis Cortes)
Stefanie Eschenbacher Cassandra Garrison Adriana Barrera
[メキシコ市 7日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール前政権から財務相として続投してきたロヘリオ・ラミレス・デ・ラ・オー氏が7日辞任したのを受け、シェインバウム大統領は同日、後任としてエドガー・アマドール副財務相を昇格させる指名人事を行った。ラミレス氏はシェインバウム政権発足後も暫定的な財務相として入閣していたため、早晩辞任するとみられていた。今後は大統領の国際経済問題担当顧問に就任する予定。
アマドール氏はラミレス氏と同様、エリートを輩出してきた名門公立大学エル・コレヒオ・デ・メヒコの出身。メキシコ中央銀行に勤務した経験がある。2012―18年にはメキシコ市の左派ミゲル・マンセラ市政で財務責任者を務めた。
メキシコはトランプ米政権の高関税政策の対象国。米国は現在、メキシコ産品に25%の関税を課す措置を一時停止している。ただ、4月2日からは別途、メキシコを含めた世界各国に相互関税を課す。こうした中、アマドール新財務相は厳しい財政運営を任されるが、外国為替市場のペソ相場や主要株価指数は財務相起用人事発表を受けて値動きに反応は見られなかった。地元金融機関のエコノミストは「現在の財政に変更のリスクがあるとの見方はない」と話している。