トランプ陣営、ゼレンスキーの「政敵」と次々接触...その目的とは?

ザルジニー(左)はゼレンスキー(右)より人気が高い FROM LEFT: KANIUKA RUSLAN-UKRINFORM-SIPA USA-REUTERS, NICOLAS MAETERLINCK-POOL-REUTERS
<トランプ陣営はウクライナ側に停戦合意を締結させるよう圧力をかけるが...>
トランプ米大統領の側近4人がウクライナのゼレンスキー大統領の政敵、ティモシェンコ元首相やポロシェンコ前大統領と秘密裏に会談したと、米ウェブメディアのポリティコが3月5日報じた。ウクライナで戦時の大統領選が可能かを話し合ったという。
ティモシェンコとポロシェンコは米政権側との接触は認めたが、戦時下の選挙には反対とフェイスブックで表明した。ウクライナ戦争が始まってから、同国では戒厳令が敷かれ選挙も禁じられている。
ウクライナのストラナ紙によれば、トランプの側近はザルジニー前軍総司令官など大統領選でゼレンスキーの対抗馬となり得る人々とも会談した。彼らの力を借りてゼレンスキーが停戦合意するよう圧力をかけたいようだ。戦後のウクライナで誰が力を持つかを探る試みでもあるのだろう。
エコノミスト誌が入手した世論調査によると、ウクライナで最も人気のある政治家はゼレンスキーだが、将来の選挙ではザルジニーに30%対65%で負ける。