メキシコCPI、2月は前年比+3.77%に加速 0.5%追加利下げか

メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が3月7日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.77%上昇した。伸びは前月の3.59%から加速したが、2─4%の中央銀行目標範囲内に収まった。ロイターがまとめた市場予想と一致し、27日の次回金融政策決定会合での50ベーシスポイント(bp)利下げの余地が残された。写真はメキシコ市。2020年1月撮影(2025年 ロイター/Andres Martinez Casares)
[7日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が7日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.77%上昇した。伸びは前月の3.59%から加速したが、2─4%の中央銀行目標範囲内に収まった。ロイターがまとめた市場予想と一致し、27日の次回金融政策決定会合での50ベーシスポイント(bp)利下げの余地が残された。
中銀はインフレ改善と経済活動の減速を背景に金融緩和サイクルを推進。先月には、昨年の5回にわたる25ベーシスポイント(bp)の利下げに続き、政策金利を50bp引き下げて9.5%としたほか、今後も同様の調整を検討する可能性があるとの見通しを示した。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比3.65%上昇、市場予想は3.62%上昇だった。
前月比では、総合インフレ率は0.28%上昇、コアインフレ率は0.48%上昇だった。
キャピタル・エコノミクスのキンバリー・スパーフェクター氏は顧客向けノートで「2月の総合インフレ率の上昇は完全に非コアインフレによるもので、中銀にとって大きな懸念事項にはならないだろう。実際、中銀は経済の弱さから50bpの追加利下げを行う公算が大きいとわれわれはみている」と述べた。