ゴールドマン、新興国株価目標引き上げ AI主導の中国株高で

米ゴールドマン・サックスは6日、新興国市場の目標株価を引き上げた。写真はニューヨーク証券取引所で21年撮影。(2025年 ロイター/Andrew Kelly/File Photo)
Jiaxing Li
[香港 6日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは6日、新興国市場の目標株価を引き上げた。人工知能(AI)を追い風にした中国株の上昇が他の市場にも波及するとみている。
ゴールドマンは新興国の株価指数「MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス」の12カ月目標を1190から3%引き上げ、1220とした。現在の水準から11%の上昇を見込む。
今回の引き上げは、AIの導入が収益やポートフォリオフローを通じてバリュエーションに与える影響を受けてゴールドマンが最近、MSCI中国指数を調整したことを反映している。
中国株は景気刺激策によってさらに押し上げられる可能性がある。
ゴールドマンは、今週の中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)と国政助言機関・全国政治協商会議(政協)で発表された財政刺激策が成長を支援し、市場心理の改善につながる見通しだとした。