ハマス、トランプ氏の脅しがイスラエルの強硬姿勢助長と非難

3月6日、 パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは、トランプ米大統領がパレスチナ人に対して繰り返している脅しがイスラエルのネタニヤフ首相による停戦合意の撤回と、ガザ地区に対する封鎖強化を助長していると非難した。イスラエルよりガザ北部を2日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[カイロ 6日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは6日、トランプ米大統領がパレスチナ人に対して繰り返している脅しがイスラエルのネタニヤフ首相による停戦合意の撤回と、ガザ地区に対する封鎖強化を助長していると非難した。
ハマスの報道官はロイターに対しテキストメッセージを通じて、人質解放のための最善の方法は、イスラエルが停戦合意の第2段階に移行し、合意内容を実行に移すことだと主張した。
停戦の第1段階は1日に終了した。ハマスとイスラエルは第2段階でハマスが残りの人質を解放し、その間に戦争終結に向けた最終計画を交渉することで合意していた。
しかし、イスラエルは戦争終結に向けた交渉開始を拒否し、ハマスに残りの人質を解放するよう一方的に要求している。さらに、ガザへの物資搬入を全面的に封鎖した。
トランプ氏は5日、ハマスに対する「最後の警告」として、ガザで拘束されている人質全員の即時解放と指導部のガザ退去を求めた。自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に、直ちに人質を解放しなければ「地獄の報いを受けることになる」と投稿した。