マスク氏が訂正、米航空通信システム巡りベライゾンを誤って非難
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2月27日、米実業家イーロン・マスク氏は自身が率いる宇宙企業スペースXの通信サービス「スターリンク」の競合社に当たるベライゾンについて、通信システムを通じて国内の航空安全を危険にさらしていると誤って主張したことを認めた。実際に連邦航空局(FAA)の通信システムを運営しているのはL3ハリスだった。写真はスターリンクのロゴとマスク氏のミニチュアモデル。20日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
David Shepardson Mrinmay Dey
[ワシントン 27日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は27日、自身が率いる宇宙企業スペースXの通信サービス「スターリンク」の競合社に当たるベライゾンについて、通信システムを通じて国内の航空安全を危険にさらしていると誤って主張したことを認めた。実際に連邦航空局(FAA)の通信システムを運営しているのはL3ハリスだった。
マスク氏はソーシャルメディアに「訂正:急速に能力が低下している古いシステムはL3ハリスによってつくられていた。まだ稼働していない新しいシステムがベライゾンのものだ」と投稿した。
米国最大のワイヤレスネットワークを運営するベライゾンは、システムに取り組み始めたばかりだとの声明を出し、マスク氏による最初の非難に反論していた。
L3ハリスからは今のところコメントを得られていない。
ワシントン・ポスト紙は26日、FAAが2023年にベライゾンに発注した、15年間で24億ドルの通信システム見直し契約をキャンセルし、スターリンクに発注する意向を強めていると報じた。FAAはこの契約について何も決定していないと表明した。
マスク氏はトランプ政権で「政府効率化省(DOGE)」を率いている。