英HSBC、中国デジタル資産運用事業で900人削減=関係筋
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英金融大手HSBCホールディングスが中国のデジタル資産運用事業「ピナクル」の従業員をほぼ半減となる約900人削減する。関係者2人が明らかにした。優先的な市場と考える中国での事業拡大方針を大きく変更した。写真はHSBCの香港本店。2020年8月撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
Selena Li
[香港 27日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスが中国のデジタル資産運用事業「ピナクル」の従業員をほぼ半減となる約900人削減する。関係者2人が明らかにした。優先的な市場と考える中国での事業拡大方針を大きく変更した。
ピナクルは2020年に設立され、中国でデジタルプラットフォームを通じて保険やファンド商品を販売している。HSBCが開示した情報と公式な業務記録に基づくロイターの算定によると、昨年6月末時点で、主要2部門で約2100人を雇用している。
方針転換は、アジアに力を入れている同行が中国における成長と収益性を高める上で直面する課題を浮き彫りにしている。
ロイターは昨年10月、HSBCがピナクルの報酬体系や業務管理について調査を開始したと伝えていた。
関係者によると、人員削減には一時解雇、自然減、中国のグループ内の他部門への異動が含まれる。