モデルナ、第4四半期売上高が予想超え ノロワクチン試験一時中止

米バイオ医薬品会社モデルナが2月14日発表した2024年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を超えた一方、1株当たりの赤字は予想よりも大幅だった。写真は同社製造の新型コロナワクチンの接種風景。2022年2月、ベルギーのアントワープで撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron)
[14日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナが14日発表した2024年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を超えた一方、1株当たりの赤字は予想よりも大幅だった。
売上高は前年同期から66%弱減って9億6600万ドル、1株当たり赤字は2.91ドル。LSEGデータに基づくアナリスト予想はそれぞれ9億4284万ドルと2.68ドルだった。前年同期の1株損益は0.55ドルの黒字。
新型コロナウイルスワクチン関連の収入が9億2300万ドルと売上高の大半を占め、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチン関連は1500万ドル。
ただ新型コロナワクチンの需要は減退し、RSVワクチンの採用も想定ほど広がっていないため、モデルナは新たなメッセンジャーRNA(mRNA)方式のワクチンから収入を得る道を模索している。
こうした中でモデルナはこの日、ノロウイルスワクチン候補の後期試験について、投与直後に神経障害の一種である「ギラン・バレー症候群」を発症したとの報告が1件あったため、米食品医薬品局(FDA)が一時中止を決めたと明らかにした。
モデルナ幹部は「FDAはわれわれが提出した素材を検証する時間が必要で、さまざまな質問が返ってくるかもしれない」と述べた。