台湾輸出、1月は前年比+4.4%、トランプ関税警戒で駆け込み輸出

台湾財政部が7日発表した1月の輸出は前年同月比4.4%増の387億1000万ドルと、ロイターがまとめた市場予想(3.5%増)を上回った。写真は、台湾の港に停泊する貨物船。2022年1月、台湾の基隆市で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 7日 ロイター] - 台湾財政部が7日発表した1月の輸出は前年同月比4.4%増の387億1000万ドルと、ロイターがまとめた市場予想(3.5%増)を上回った。
人工知能(AI)関連の需要に加え、トランプ米大統領による関税発動を警戒して駆け込み輸出が増えた。
昨年12月は9.2%増。15カ月連続の増加となった。
1月最終週の春節休暇を除くベースでは輸出は前年同期比で約3割増加。異例の急増だったという。
財政部は、関税やその他の地政学リスクがかなりの不確定要素になるが、今年の輸出見通しはおおむね明るいとしている。
財政部は2月の輸出を前年比16─20%増と予想した。
1月の対米輸出は前年同月比0.7%増の84億6000万ドル。前月は16%増だった。
対中輸出は11.7%減。前月は3.6%増だった。
1月の電子部品輸出総額は前年同月比3.1%増の140億ドル、半導体輸出は4.2%増だった。
台湾の1月の輸入は17.2%減の287億4000万ドル。市場予想の0.7%増を下回った。