高関税は消費者負担増のリスク、イケア運営会社トップが警鐘

スウェーデンの家具大手イケアの運営会社インカ・グループのジェスパー・ブローディン最高経営責任者(CEO=写真)は20日、低価格で家具を販売するイケアにとって、貿易関税は少ないほど良いとの認識を示した。昨年1月撮影。(2025 ロイター/Denis Balibouse/File Photo)
[ダボス(スイス) 20日 ロイター] - スウェーデンの家具大手イケアの運営会社インカ・グループのジェスパー・ブローディン最高経営責任者(CEO)は20日、低価格で家具を販売するイケアにとって、貿易関税は少ないほど良いとの認識を示した。
「当社を含めおそらく全ての国際企業は、いわば調和のとれた関税から恩恵を受けていると思う。実際関税は少ないほど良い。最終的にはどの国でも関税があれば、企業としては顧客に転嫁せざるを得ないリスクがあるからだ」と指摘した。
世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の傍らでロイターの取材に応じた。
ブローディン氏はインフレと高金利が過去数年間、消費者に「打撃」を与えてきたが、需要は改善していると述べた。
「われわれは先行きについてかなり楽観的だ。消費に関しては人々が通常の状況に戻りつつある」と語った。