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ファイザー、トランプ次期政権のワクチン政策に大きな変更想定せず

2024年12月18日(水)09時30分

 米製薬大手ファイザーは12月17日、トランプ次期政権が来年、ワクチン政策に大きな変更を行うことは想定していないとの見解を示した。11月7日、上海の博覧会で撮影(2024年 ロイター/Andrew Silver)

Manas Mishra Michael Erman

[17日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは17日、トランプ次期政権が来年、ワクチン政策に大きな変更を行うことは想定していないとの見解を示した。トランプ氏は厚生長官にワクチンに懐疑的なロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名している。

ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は投資家会議でアナリストらに対し、トランプ氏やケネディ氏と夕食を共にし、ケネディ氏と良好な関係を築いたと述べた。

ブーラ氏は「ケネディ氏の指名が承認されれば、われわれは同氏と協力して、正しい政策を進めるようにする」と語った。

またブーラ氏は、トランプ氏は米国の医療制度における薬剤給付管理会社と呼ばれる中間業者の運営改革に非常に熱心なようだと指摘。その上で、改革が実現すれば、患者の医薬品負担が著しく削減されるだろうとの見方を示した。

同社はまた同日、2025年利益についておおむね予想通りとの見通しを示し、投資家に安堵感を与えた。経営改善を巡って同社はヘッジファンドの米スターボード・バリューなどの株主から圧力を受けている。

来年の新型コロナウイルスワクチンと医薬品の売上高については、今年と同水準を見込んでいるとした。

LSEGがまとめたデータによると、同社は2025年の調整後1株利益を2.80─3.00ドルと見込んでいる。アナリスト予想平均は2.88ドル。売上高は610億─640億ドルと予想。アナリスト予想は632億6000万ドル。

ロイター
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