中国レノボ、インドでAIサーバー生産へ 研究開発拠点を開設
9月17日、中国大手パソコン(PC)メーカーのレノボ・グループは、インド南部の連邦直轄領プドゥチェリーの工場で人工知能(AI)向けサーバーの生産を開始すると発表した。写真は同社のロゴ。シンガポールで2018年1月撮影(2024 ロイター/Thomas White)
Sai Ishwarbharath B
[ベンガルール 17日 ロイター] - 中国大手パソコン(PC)メーカーのレノボ・グループは17日、インド南部の連邦直轄領プドゥチェリーの工場で人工知能(AI)向けサーバーの生産を開始すると発表した。南部ベンガルールにAIサーバーに特化した研究開発拠点を開設したという。
アジア太平洋地域担当トップのアマール・バブ氏がロイターに語ったところによると、レノボはプドゥチェリー工場でAIラックサーバーを年間5万台、画像処理装置(GPU)サーバーを同2400台生産する目標を掲げる。これらの製品は資源を大量に消費する機械学習などのタスク向けに設計され、インドの内需にとどまらず輸出にも対応するという。研究既発拠点や工場に関する投資や雇用の目標は明らかにしなかった。
PC以外の事業が売上高の約47%を占めるレノボは、対中依存度の抑制に向けてインドで生産能力を増強している。インド政府も生産関連の優遇措置を設けて、ハイテク企業などの誘致を図っている。
バブ氏は、AIサーバーの生産計画が政府の優遇措置と無関係である半面、インド企業ディクソン・テクノロジーズと提携してPCやモトローラの携帯電話を生産する事業ではこうした制度を活用していると説明した。