銀行の業績、昨年より厳しい 商業用不動産がリスク=独監督当局

1月23日、 ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のブランソン長官は、銀行の業績ついて、今年は昨年に比べて厳しいとの見通しを示した。写真は同庁のロゴ。ボンで2019年4月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[フランクフルト 23日 ロイター] - ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のブランソン長官は23日、銀行の業績ついて、今年は昨年に比べて厳しいとの見通しを示した。商業用不動産が現時点で最大のリスクとしている。
同長官はポッドキャスト「Finanz-Szene」で、昨年は金利上昇とそれに伴う収入で銀行の業績は好調だったが、今年は「(昨年より)厳しい」だろうと指摘。
「貸出帳簿の多くのコストは時間差を伴って発生する。来年以降の発生が予想される」と述べた。
その上で、商業用不動産は金利の急上昇、破産、取引の急激な鈍化に見舞われており「一番のリスク」だと発言。
「超低金利時代にやり過ぎが目立った。このため、必要な調整が訪れている」と述べた。