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ウクライナ停戦の「仲介者」演じる中国が願う「結末」は...
「漁夫の利」を狙う中国
5月24日には、今度はロシアのミハイル・ミシュスチン首相が中国を訪問し、北京で習と会談した。エネルギー分野などでの経済協力を深めていくことで合意したという。
両国は連携しながら、アメリカやヨーロッパ、日本などの動きを強く牽制している。
さらにはロシア軍の武器の中に、中国製の部品が以前よりも多く使われているという報告もある。
しかも、ロシア軍が中国製の弾薬を使用していると、米政府当局者が明らかにしている。第三国を経由して流れ込んだ可能性も考えられるだろう。
中国は「仲介者」の役を演じようとしながら、その実「戦後」も見据えてしたたかに動いている。中国側にはロシアを巨大経済圏構想「一帯一路」に組み込もうとする意図も垣間見られる。
残念ながら、かの国が公正な仲介者であるはずがない。中国はロシアに「手を差し伸べている」というよりも、自国の利益のために「操ろうとしている」といったほうが適切であろう。
この戦争を通じて、中国が「漁夫の利」を得るようなことは避けなければならない。「漁夫の利」という言葉は、まさに中国の古典『戦国策(せんごくさく)・燕策(えんさく)』が出典であるが。
もしも妖精がいるのなら、習の願いではなく、多くの民草(たみくさ)の願いをかなえていただきたい。
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