トランプ政権がもくろむCIAの大リストラ、次に起きることは?

ラトクリフ長官(写真中央)がCIA全職員を対象に早期退職を募った狙いとは KENT NISHIMURA/GETTY IMAGES
<CIAもトランプ政権による政府大リストラの射程に入った。しかし情報機関が支配者によって骨抜きにされれば、客観的で独立した分析を示す役割は誰が果たすのか>
トランプ米政権のCIAが2月4日、全職員を対象に早期退職を募る通知を発した。ラトクリフCIA長官の判断により、起業家のイーロン・マスクが新政権で主導するキャンペーンにCIAも参加して、トランプ大統領支持派が言うところの「政府の無駄と詐欺と権限乱用」(おおむね妄想にすぎないのだが)を撲滅することを目指すとのことだ。
しかし、今回の早期退職募集には、これとは別の裏の動機が、もっと深刻な危険をはらんだ狙いが潜んでいる。
CIAは1947年の創設以来、歴代のアメリカ大統領をたびたびいら立たせてきた。CIAをコントロールしたり、孤立させたり、黙殺したり、骨抜きにしたりしようとした大統領も多かった。
歴代大統領が不満を抱いたのも不思議でない。CIAなどの情報機関は、大統領の見解に追従するのではなく、客観的で独立した分析を示すことが役割だ。
CIAのモットーは、同本部の壁面に刻まれているとおり、「そして汝(なんじ)らは真理を知り、真理は汝らを自由にする」というものである。問題は、真理がしばしば相対的だったり不明確だったりして、CIAが考える真実がしばしば大統領の思想や政策とぶつかり合うことだ。
CIA職員の大幅削減を目指す動きには、3つの大きな目的がある。連邦政府の規模を半分にすること、いわゆる「ディープステート(影の政府)」を解体すること、そしてCIAを大統領に隷属させることだ。
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