中国人民銀、アウトライトリバースレポで3月に8000億元供給

中国人民銀行(中央銀行)は31日、3月にアウトライトリバースレポを通じて銀行システムに8000億元(1103億2000万ドル)を供給したと発表した。人民銀本部前で2018年撮影(2025年 ロイター/Jason Lee/File Photo)
[上海 31日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は31日、3月にアウトライトリバースレポを通じて銀行システムに8000億元(1103億2000万ドル)を供給したと発表した。
7000億元のレポが同日満期を迎えたため、この日のオペ(公開市場操作)を通じた純資金供給額は1000億元と、昨年11月の同オペ導入以来最少額にとどまった。
人民銀は、レポは「銀行システムの流動性を適度に潤沢に保つ」ことを目的としていると説明した。今月のレポの期間は3カ月と6カ月だった。
別の声明で、3月は3カ月連続でオペで中国国債の売買を行わなかったと発表した。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、Ze Yi Ang氏は、景気対策が追い風となり経済成長と株式市場に対する投資家の心理が改善しているが、中国経済がデフレ圧力を克服するには、長期にわたって低金利を維持する必要があるとの見方を示した。
「中国には今年、政策金利をさらに引き下げる余地があるとみている」と語った。