フランス政治は大混迷も、ルペンにとって2025年は厳しい年に...「壊し屋」の誤算と、腹心の裏切り
2025年01月04日(土)12時06分
ルペンは25年も制度と民主主義規範の破壊者であり続ける
だがフランスでは、この半世紀間に国民の一体感をめぐる不安が徐々に高まっている。背景にあるのはイスラム教徒人口の増加と、グローバル化やテクノロジーの変化が社会・政治・経済にもたらす影響だ。
こうした課題は、ルペン個人の政治キャリアを大きく超越する。国民連合という存在をもだ。その意味で、ルペンは25年も制度や民主主義規範の破壊者であり続けるだろう。
彼女は如才ない。支持者もいる。その影響力は24年がピークだったのかもしれないが。
この筆者のコラム
トランプが命じた「出生地主義の廃止」には、思わぬ悪影響が潜んでいる 2025.01.31
大統領の「自爆」クーデターと、韓国で続いていた「軍人政治」 2024.12.26
民主主義の危機は民主主義のシステムそのものに内在している 2024.12.14
元CIA工作員が、かつての敵国ベトナムを訪問して新たに発見したこと 2024.11.27
プロフィール