エセ科学を信じるジョコビッチの無責任
ジョコビッチは2020年に新型コロナに感染し、昨年12月にも検査で陽性を確認したと主張している。その一方で、自身のワクチン接種については言葉を濁したり、回答を拒んだりしてきた。それにもかかわらず、たびたび十分な感染対策を行わずにイベントに参加してきた(20年6月の主催イベントでは大勢の感染者を発生させ、自身も感染した)。専門家の見解よりも「ポジティブ思考により食べ物と水から毒を取り除ける」などという類いの持論を信じて行動してきたのだ。
ジョコビッチのような反ワクチン派が見ようとしない現実がある。それは、たった1人の感染者がわずか数週間で数千万人もの人にウイルスを感染させ、大勢の死者を出す可能性があるということだ。
ついに豪国内で感染爆発が
ジョコビッチ騒動が続くなかで、新型コロナのオミクロン株はついにオーストラリアの厳しい防衛ラインを突き破り、国内で広がり始めたようだ。オーストラリアでは16歳以上の92%が2回のワクチン接種を済ませているが、1日当たりの新規感染者数はついに10万人を突破した。これは12月下旬のおよそ10倍だ。
コロナ禍が始まって以降、厳しい入国制限により、何千人ものオーストラリア人が自国への入国が認められなかった。それに、全豪オープンを観戦しようとする人は全て、ワクチン接種証明の提示が求められる。国民の過半数がジョコビッチの国外退去を支持しているのは意外でない。
この問題の解決策は至って簡単だ。オーストラリアの法律を守ろうとせず、国民の命を危険にさらす人物は、国外に追い出せばいい。それだけのことだ。
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