日韓を引き裂く旭日旗の呪縛
このささやかな「譲歩」で感情的なこじれは解消し、海上自衛隊は戦略的目標を達成できる。韓国人の対日感情と日本の旗に対する見方を、わずかながらでも変えるための一歩にもなる。これこそが日本にとっての現実的な成功であり、そのために求められている「コスト」が、同盟相手である国が抱く痛みを認めること、旭日旗と同じく栄誉ある日本国旗を掲げることだ。
結局、日本の防衛省は国際観艦式への参加を見送ることにした。海上自衛隊は今回の問題を、プライドや自己愛といった愛国主義の観点から見るのでなく、そこに過去の亡霊を認めるべきだった。そうすることで、日本も面目を保てたはずだ。
感情を隠して直接的なアプローチを避け、礼節を重んじる日本人であれば、旭日旗を掲揚しないという決断によって、海上自衛隊がより大きな戦略的目標に向けて前進できることを理解するべきだった。針路を微調整するときと権力を振るうべきときを心得る。それが真のリーダーや優れた外交官、そして有能な海軍将校というものだ。
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