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AI時代到来「それでも仕事はなくならない」...んなわけねーだろ
またマネジメント能力も、例えば工場長としてのマネジメント能力になれば今後は、AIのほうが人間を上回ると見られている。今後、工場内のほとんどすべての工程が全自動化され、あらゆるところにセンサーが設置されて、そのセンサーから集められるデータをベースに、生産計画が立てられるようになる。どういう風に機械を管理し、どういうような工程を組めば、生産量を最大化できるのか。膨大なデータを踏まえての判断は、人間よりもAIのほうが得意になるだろう。
ホスピタリティ能力も、AIやロボットのほうが人間より高くなるだろう。顧客一人ひとりの要望をより正確に把握し、どんな無理難題にも嫌な顔一つせず、夜中まで働き続ける。きつい職場であればあるほど、ロボットは見事なホスピタリティを発揮してくれることだろう。
ロボット工学の権威、大阪大学の石黒浩教授は、「人間のほうが優れていると言われている能力は、数値化できない能力ばかり。数値化できないので、比較できないだけのこと。数値化できるようになった時点で、人工知能、ロボットは数値を向上させるために試行錯誤を続けて学習し、あっという間に人間を超えるだろう」と語っている。
残るのは「儲からない仕事」だけ
なくなる仕事に代わって登場する新しい仕事にしても、数値化できる仕事、儲かる仕事は、すぐにでもAIとロボットに取って代わられることだろう。「今の仕事がなくなっても、別の仕事が登場する」という20世紀までの「真実」は、21世紀以降には「真実」ではなくなるわけだ。
「儲かる仕事」から順番にAIに取って代わられる近未来。具体的にはどのような社会になるのだろうか。
人間は「儲からない仕事」だけれども「やりがいのある仕事」に従事するようになる。「儲かる仕事」がなくなるので、多くの人は所得が減少する。60歳定年退職なんて制度は過去の遺物になり、生涯現役が当たり前になる。「一生働き続けなければならない社会」でもあり「一生、好きなことをして働き続けることのできる社会」でもある。そして最後には貨幣の流通量が減り、資本主義社会が自然死するという予測さえある。
貨幣所得が減少する社会がどのような社会になるのかは、改めて別の機会に考察したいと思う。
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