ベトナムと日本人
国民も政府も「新型コロナ封じ込めが先決」と一致して成功したベトナム
新型コロナ第二波~ 第二波でもやはりベトナムは優等生なのか?
そしてベトナム政府は2020年4月22日から7月25日まで社会隔離を緩和し、99日間ベトナムは新型コロナを封じ込めた。
その間、国際的な往来の完全復帰は無理だったが、飲食店なども営業を許され、人々はマスクを外し、社会隔離の間我慢していた街での飲食や国内旅行を楽しんだ。
しかし新型コロナを恐れなくて良い日々に終わりが来た。
相次ぐ外国人の不法入国、市中感染との関連懸念 首相が摘発強化を指示 [社会] https://t.co/W8x1tZkTIU
-- VIETJOベトナムニュース (@VIET_JO) July 27, 2020
ベトナム中部の観光地ダナンに新型コロナに感染者した中国人が不法入国したせいで、第二波が始まったんだというウワサ?が広がり始めた頃は、いままで死者がゼロだったベトナムなのに、あっという間に毎日死者が出てしまうまで感染が拡大していた。
中部ダナンから南部の大都市ホーチミンと北部の首都ハノイにまで感染者が広がり、筆者は「また全体隔離が始まる。。。」と思いきや、ベトナムはダナンなどだけ部分的に社会隔離を行い全国規模の社会隔離は行わなく、筆者の読みはハズれた。
ハノイにおいても学校閉鎖もなく、飲食店は客同士の距離を1m間隔で取る事等を条件に開店を許されていた。
(2020年8月21日撮影:筆者撮影)テーブルにプラスチック板で仕切りをつくる麺料理店。模範的な飲食店だ。ベトナムの飲食店は入口がオープンになっている店が多いからなのか、ここまでやる飲食店は少ししか見受けられなかった。新型コロナ感染拡大防止意識の高いオーナーか?(2020年8月21日撮影:筆者撮影)
さらに筆者は「あぁ、前のように社会隔離をしなかったら日本のように感染がみるみる拡大するな。。。」と予想したんですが、予想はまたハズれ、2020年9月9日までにベトナムの感染者数は1054名、死者35名に抑えて、市内感染者数増加ゼロが6日続いています。
第二波発生から1ヵ月半ほどで市内感染者ゼロの日が続いているんです。
そう、ベトナムは厳しい社会隔離をしなくても、新型コロナ第二波の抑え込みに成功しつつあるんです。
新型コロナ第二波の時の金曜夜、ハノイのホアンキエム湖。普段は大勢の観光客が押し寄せ歩行者天国を楽しむ人々で賑やかな観光地が地元の人々だけでひっそりとしている。(撮影日 2020年8月14日 撮影:筆者)
ここも普段は外国人観光客が押し寄せ賑わう週末に行われるナイトマーケットが、地元のベトナム人だけが来ている。(撮影日 2020年8月14日 撮影:筆者)
新型コロナ、6日連続で市中感染ゼロ 入国者5人陽性で感染者1054人に [社会] https://t.co/2pn6Nw8lA0
-- VIETJOベトナムニュース (@VIET_JO) September 9, 2020
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著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x