なぜ女性はクラウドファンディングの資金調達に成功するのか...「男性のような勇気」は必要がない理由
Brave, Not Perfect
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<男性と同等に働く女性を受け入れる寛大さは、残念ながらない。しかし、次世代がこの悪しき状況を変えることはできる。そのために今、私たちがやるべきこととは?>
容姿、言葉づかい、服装、仕事と家庭の両立...etc. 完璧を求められるのは、いつも女性なのはなぜなのか。しかし、私たちにはもっと清々しい生き方がある......。
世界中の女性たちの社会進出をプログラミングで支援するNPO「ガールズ・フー・コード」創設者兼CEOによる、世界的ベストセラー『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』(海と月社)より「4章 勇気があるとは、どういうことか?」を一部抜粋。
自分らしい勇気を見せる
女性が何かしら大胆なことや勇気のあることをすると、それを世間では「男まさり」と表現し、素直にほめないことが多い。
勇気と権力の座にあるのは男性だ、と言いたいのだろう。まあ、わたしたち女性は男性のような勇気をもつ必要はないし、男性のような成功を手にする必要もない。「男性ばりに」というのは古臭い考え。いいかげん飽きた。
男性のようにしたからって、どうなるわけでもない。仕事で男性と同じように出世したとしても、給料は低いまま。どっちを選んでもうまくいかないというジレンマは、耳にタコができるほど聞いてきた。
女性は愛情たっぷりで、思いやりがあって、優しくなければ好かれないのに、そういう人はリーダーシップを発揮する地位からは締め出される。かといって、自信たっぷりに、歯にきぬ着せずに発言し、勇ましく行動すればボロクソに批判される。
さまざまな研究が示しているように、女性がタフだったり、相手が話しているときに相手の目をじっと見るなどして無言の圧力をかける、典型的な「男らしい」特徴を示したりすると、待っているのは強烈な反感だ。
積極的にふるまう女性を受け入れる寛大さは、残念ながら職場にはない。ただし、「今は」とつけ加えたい。わたしたちが子どもたちの育て方を改め、性差に基づいた行動をやめさせていけば、あとの世代がこの悪しき状況を変えていけるはずだ。
わたしたちの世代はまだ、ジレンマから逃れるのに勇気がいる。とはいえ、わたしたちに必要な勇気は、男性のような勇気ではない。昔ながらのルールや定義にとらわれず、わたしたちのやり方で、自分たちの強みを生かした勇気を示すのだ。
たとえば、女性のほうが感情が豊かだと言われる。すばらしい。それが不都合ではなく強みだということは、多くの調査でも証明されている。
プライスウォーターハウスクーパーとクラウドファンディングセンターの報告によれば、クラウドファンディングにおける資金調達の成功率は、男性よりも女性のほうが32%以上も高い。