なぜ女性はクラウドファンディングの資金調達に成功するのか...「男性のような勇気」は必要がない理由
Brave, Not Perfect
女性は売りこみの際、情緒のある言葉や性差別を避ける言葉を使うことが多く、それが、スポーツや戦争にちなんだ使い古された比喩や、典型的で冷たいビジネス用語よりはるかに投資家の心に響くからだという。
また、女性は概して男性よりもリスクを回避する傾向にある。および腰だからと言われるかもしれないけれど、わたしは、聡明で慎重で思慮深いからだと思う。
リーマン・ブラザーズがリーマン・シスターズだったら金融危機は回避できた、と考える人が多いのには理由がある。
わたしたち女性は長い間「どうすれば男性が決めたルールに従ってゲームに参加できるか」を必死に考えてきた。
でもそれは、誰かの歩いた道を通って、地図に載っていない場所を探検しようとしているようなもの。他の人のやり方を真似したところで自分らしくなんかできないし、他の人の定義した成功を求めて頑張ったところでたいした成功はできない。
そもそも、他の人の決めたやり方で成功したところでなんになるだろう?
そろそろ、やり方を変えて臨まなければ。「自分らしい勇気」は、世間で言われる成功ではなく、自分が望むことや自分が幸せになれることを基準にする。上院議員やフォーチュン500にランキングされる企業のCEOになるのが、自分の心から望む目標ならそれでいい。
でも、誰にとってもそれが望みなわけじゃない。勇気をもつための「正しい」道がひとつではないように、成功への「正しい」道もひとつではない。
よくご存じのように、職場でも、政界でも、その他いたるところでも、女性に対する偏見がある。そもそも構造に問題がある。
たとえば、アメリカで公職に就いているのはおよそ50万人だが、そのうちの79%を白人男性が占めている。褐色の肌をした女性は立候補すべきでないってこと?
もちろん違う。現実を直視し、失敗するかもしれないことを踏まえたうえで、それでもやってみる価値はある。
わたしが言いたいのは「目標を高く掲げろ」ではない。「不安や恐れのせいで目標を追い求めるのをやめないで」だ。