なぜ女性はクラウドファンディングの資金調達に成功するのか...「男性のような勇気」は必要がない理由
Brave, Not Perfect
挑戦する前に諦めちゃダメ。勇気を出して成功すれば、言うまでもなくハッピー。成功しなかったら? もちろんがっかりするだろうけど、それでもきっと自分を誇りに思うにちがいない。キャロル・ドゥエック(スタンフォード大学心理学部教授)が言っているように「死に物狂いで頑張った」のだから。
残念ながら、男女平等にまつわる状況が大きく変わるには、まだしばらく時間がかかる。喜ばしくない話だけど、見方を変えれば「この先に待ちかまえるさまざまな障害にどう対応し、行動していくかは、わたしたち次第」だということでもある。
権限や尊敬や機会を、他者から力ずくで奪いとるのではなく、勇気をもって、自分たちで生みだしていけたらすばらしい。
文化を変えていくには「働きかけつづける」ことが大切だ。現実ばなれした美の基準や、プログラミングの学位をとるのも自分の意見を堂々と言うのも男性の専売特許みたいなことがまかり通る世の中も、変えなくてはいけない。
すぐでなくていい。いつかきっと、もっといい世の中をつくっていくことが、わたしたちにはできる。その日のために、自分らしい勇気を定義し、その勇気を育み、ひとつずつ実践していこう。
レシュマ・サウジャニ(Reshuma Saujani)
9万人を超す参加者を誇るNPO「ガールズ・フー・コード」の創設者兼CEO。テクノロジーの世界におけるジェンダーギャップ解消に努めながら、若い女性たちに自信と勇気をもつことの大切さを教えつづける。2014年にウォール・ストリート・ジャーナル・マガジンの「イノベーター・アワード」受賞。これまで、フォーチュン誌が選ぶ「40歳以下の若手リーダー40人」や、フォーブス誌による「世界を変えた最もパワフルな女性」のひとりにも選出されている。アメリカ議会に立候補した初のインド系アメリカ人としても話題を集めた。著書に『Girls who code 女の子 の未来をひらくプログラミング』(日経BP)など。
『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』
レシュマ・サウジャニ [著] 岩田佳代子[訳]
海と月社[刊]
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