テストの答えを自動生成──日本もAIカンニングの時代に備えよ
インターネットや書籍からコピペによって構成したエッセーなら、教師が専用ソフトを使えば不正を見つけられる。でも学生がAIの力を借りた場合、提出されるのはAIによる代行エッセーなのだ。つまり、次世代チャットボットの登場によって、無料の替え玉サービスが誕生した、ということになる。どうりでアメリカの教育者たちが「禁止を!」と叫ぶわけだ。
おそらく日本でも替え玉チャットボットが定着し、それに対する「禁止を!」の声も上がるだろう。ただ、うれしいことにすぐ「お手上げ」とは言わず、「悪玉AIには善玉AIで対抗せよ」と考える人もいる。
例えば、ウェブテスト受験者の不審な動きをAIカメラで察知し、その様子を撮影して採用企業側に送信する仕組みを開発した日本企業。また、受験中にチャットボットを使う者はそれなりの不審な音を立てるだろうという考え方を元に開発された、カンニング検知をする日本発のAIもある。このシステムでは、AIが疑いのある音と正常な音を区別して不正を防止するのだ。
次世代AIのいたちごっこが本格化する時代。決してカンニングをしない筆者としては、善玉AIを応援したい!
トニー・ラズロ
TONY LÁSZLÓ
1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点に活動。ベストセラーとなったコミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)シリーズの主人公。
2024年12月31日/2025年1月7日号(12月24日発売)は「ISSUES 2025」特集。トランプ2.0/AI/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済…[PLUS]WHO’S NEXT――2025年の世界を読む
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