「化粧品や性玩具」の小包が爆発、欧州を震撼させる連続事件の実態...ロシア関与の疑いが浮上
ポーランドの捜査官によると、ポーランド南部に住むウクライナ人のウラジスラフ・Dが、「戦士」という呼び名しか知らされていないGRUのエージェントからテレグラムを通じて指示を受け、欧州での予行演習において重要な役割を果たしたとされる。
ポーランドの法律では、刑事訴追されている人物の姓を公表することは認められていない。しかし、ボスニアでの関連裁判では身元公表の制限がなく、そこで容疑者のフルネームがウラジスラフ・デルカヴェッツであることが判明した。この裁判では、小包爆破事件の容疑者とされるもう1人がポーランドへの引き渡しに直面している。
ポーランドの検察捜査に詳しい人物によると、7月18日にデルカベッツ容疑者(27)はカトヴィツェの自宅からオペル・アストラを運転し、国境を越えてリトアニアの都市カウナスに向かい、駐車中の車のトランクから十数個の品物を回収したという。
デルカベッツ容疑者はその後、リトアニアの首都ビリニュスに向かい、マッサージ器と化粧品チューブ、性玩具が数個入った小包を4つ箱詰めした。情報筋によれば、デルカヴェッツ容疑者は、封をする前に2つのボタンを押して、あらかじめ時間設定された起爆装置を作動させた。この装置は、ユーザーが数秒から数か月先まで起爆時間を設定できるタイプだったという。