トランプに捨てられ現実を直視...ロシアの脅威を前に「嘆かわしいほど怠慢だった」と反省する欧州は「手遅れ」なのか
DEFENDING EUROPE
ドナルド・トランプ米大統領に正面から侮辱され、国土を大きく奪われる可能性にも直面するウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「数十年続いたヨーロッパとアメリカの関係は終わりつつある」と警告した。「ヨーロッパはその現実に適応しなければならない」
厳密には、アメリカはヨーロッパを見捨てるとは言っていない。結局のところヨーロッパには今も、数万の現役米兵が駐屯している。だがトランプ政権は安全保障の重点をアジアなどに移すことを示唆し、大統領は国防予算を半減したい意向を表明した。アメリカは現在、NATOの防衛費の3分の2を負担している。
J・D・バンス米副大統領は2月のミュンヘン安全保障会議で、「危機に直面する他の地域にアメリカが注力するなか、欧州が防衛により大きな責任を負うことは同盟関係において重要だと考える」と演説して聴衆を啞然とさせた。
アメリカはNATO加盟国に防衛費をGDPの5%まで増やすよう要求した。現在NATOの基準は2%で、基準を満たしていない国もある。欧州最大の経済大国ドイツは2%を超えたばかりだが、ロシアと国境を接するポーランドは既に4%を支出し、リトアニアとエストニアは5~6%までの増額を約束した。