「カナダのトランプ」が失速した原因は本家トランプ?
Trump Shoots Himself in the Foot
もしもアメリカ側の真意が所得税の大幅減税による歳入減を補う財源の確保にあるのなら、むしろカナダからの輸入量を増やすべきだ。アメリカの消費者とカナダの生産者をつなぐパイプをもっと太くして輸入量を増やせばカナダ側も喜ぶし、それだけ関税による歳入も増える。しかしトランプの言動はカナダ側を怒らせただけで、貿易赤字の削減にもつながらない。
トランプの好戦的な言動がなければ、カナダ国民は(今までどおり)アメリカの要求に理解を示したかもしれない。だが高率関税の発動やカナダの主権を脅かす暴言で流れが変わった。秋の総選挙で保守党が勝ったとしても、国民は首相がトランプの要求に屈することを許さないだろう。
まさしく自業自得。止まらない暴言・放言でトランプは墓穴を掘った。