台湾のソフトパワー「小籠包」の美味が世界を席巻する!?
Soup Dumplings as Soft Power
鼎泰豐がいつどこに出店するかは、経営陣の判断次第。台湾政府が民間企業の拡大戦略に口を出すことはないが、小籠包のソフトパワーが台湾外交の強みとなることは政府関係者も認識している。
私は昨夏、首都ワシントンで台湾の駐米代表(駐米大使に相当)である俞大㵢(ユィ・ターレイ)にインタビューした。取材を終えて、自分はこれから鼎泰豐の新しい店に行くためにニューヨークに向かうと話すと、彼はにっこり笑ってこう明かした。
「アメリカの政治家と話すと、決まって頼まれるんだ。特に台湾に行ったことがある人には強くせがまれる。『ワシントンにも出店するよう鼎泰豐に話をつけてくれ』とね」
すぐに私は「ぜひお願いします!」と言っていた。

アマゾンに飛びます
2025年4月22日号(4月15日発売)は「トランプショック」特集。関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら