最新記事
仕事・子育て

口先だけ...「完璧主義タイプ」な部下や子供を10秒で動かす、簡単「やる気スイッチ」とは?

2025年3月5日(水)18時58分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
若いビジネスマン2人組

imtmphoto-shutterstock

<動かない人に怒っても、自分が消耗していくだけ。人間の脳に備わる機能を利用すれば、相手は自ずと「すぐやる人」に変わっていく>

完璧主義タイプな部下や子どもの「〇〇したい」に振り回されることはないだろうか。良かれと思ってアドバイスしても、言った張本人が動く気配はなく、こちらがじりじりしてしまう。

メンタルコーチの大平信孝氏は、人間の脳の「側坐核」と「行動原理」を利用して、相手を動かすメソッドを生み出した。『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』(かんき出版)より、具体例をまじえて紹介する(本記事は第3回)。

※第1回はこちら:2つのシンプルな行動で「指示通りに動く部下」が育つ!...1つ目は「名前呼び」、もう1つは?

※第2回はこちら:「仕事相手に興味を持てない...」疲れるコミュニケーションからの脱出法は「パンダじゃなくて笹に注目」

◇ ◇ ◇

完璧主義タイプはなかなか動かない

「せっかくやるなら、しっかり準備してから着手したい」「失敗は避けたいから、事前の計画をしっかり立てたい」「体調が万全で、十分な時間があるときにやりたい」......。

日ごろから、こう考えている方は多いと思います。一見悪いことではなさそうに思えますが、実はこういう思考をする人は「すぐやる人」とは対極にいます。なぜなら、どんなに優れた人でも、「完璧な準備や計画」はできないからです。

たとえば、あなたのパートナーが「ダイエットしたい」と言うので、「筋トレをしてみたら?」とアドバイスした場合、「すぐやる人」は、「いいね。今日からとりあえず腕立て伏せをやってみる!」となります。この「とりあえず」がポイントです。

一方、「わかった。いいスポーツジムがないか探してみる」と言われたら要注意。

なぜならこういう人は、何カ月もスポーツジムを探し続け、いつまでたってもダイエットに着手できない可能性が高いからです。仮にジムが決まっても「ウェアを用意しなきゃ」とか、「シューズはどんなものがいいかな」と、なかなか行動に移せません。

人間に備わる「やる気スイッチ」

では、「ちゃんと準備してから始めたい」という完璧主義タイプの人に、私たちができることはあるのでしょうか。

試写会
『クィア/Queer』 ニューズウィーク日本版独占試写会 45名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏

ワールド

米、クリミアのロシア領認定の用意 ウクライナ和平で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 7
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 8
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 9
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 10
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中