東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教育機会の格差
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地方出身の女子学生にとって東京大学は文字通り「狭き門」 morit/photoAC
<東京の男子学生が東大に入る確率は「77人に1人」だが地方の女子では「1174人に1人」>
大学入試の合格発表の時期だが、わが子の快挙を喜ぶのも束の間、費用負担の心配が頭をもたげてくる。入学金に加え、都会での下宿費を負担させられる家庭も地方では多い。所得水準が低い地方の家庭にとって、「学費+下宿費」のダブルの負担は重い。
こういう問題が認識されているからか、最近では下宿生の家賃補助を行う大学も出てきている。先駆けは東京大学で、2017年度より女子学生の家賃補助を実施している。最長2年間、大学が提携している賃貸住宅や寮の家賃を、月額3万円までの範囲で補助する、というものだ。利用枠に制限はあるものの、地方の優秀な女子を呼び寄せるのに一役買っている。
東大という最高学府で女子学生が少ないことはよく知られているが、地方出身の女子となると、さらに少なくなる。2021年5月時点の統計によると、東大の学部学生は1万4033人で、うち女子は2768人。女子の割合は19.7%と2割にも満たない。
同年度の『東大学生生活実態調査』を見ると、学部の女子学生のうち東京・関東以外の高校出身者の割合は41.3%。これを女子学生の全数(2768人)にかけると、地方出身の女子学生は1143人と見積もられる。全学生の8.1%でしかない。
性別と出身地域に依拠して6つのグループを設定し、学生数の内訳を見ると<表1>のようになる。高校生(300万8172人)と東大生(1万4033人)の比較だ。
高校生と東大生の組成はかなり違っている。東大では女子が少ない。高校生では男女半々だが、東大生では「男子4:女子1」だ。
地方出身の女子(赤色)に注目すると、高校生では33.5%なのに、東大生では8.1%しかない。地方の女子から東大生が出るチャンスは、通常の期待値の4分の1にとどまっている。対して、東京居住の男子だと期待値の3.7倍もある。
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