戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
Russian TV says army "ran out" of North Koreans, "new batch" expected
10月にインターネットに投稿されたロシア国内で訓練を行う北朝鮮兵士たちとされる映像より EYEPRESS via Reuters Connect
<ロシア政府のプロパガンダ拡散役を担う人物としても知られる政治アナリストがロシア国営テレビに出演し、北朝鮮兵の「参戦」について異例の発言を行った>
ロシア政府に近い人物ロシア国営テレビに出演し、ウクライナとの戦争に北朝鮮兵が携わっていることを認めた。これだけでも異例のことだが、さらに彼は北朝鮮兵に多大な損害が出ており増援部隊が到着する見通しであることも示唆した。実際、北朝鮮兵の犠牲は拡大しており、SNSには北朝鮮の「参戦」を隠すため自爆する北朝鮮兵や、そんな彼らの遺体から証拠を集めようとするウクライナ兵の映像が投稿されている。
■【動画】北朝鮮兵は「もう使い果たした」...手榴弾で自爆し証拠隠滅、ウクライナ側は遺体を切って証拠収集
韓国とアメリカの当局者らは、北朝鮮がロシアを支援するために少なくとも1万1000人の兵士を派遣したと推定している。これらの兵士は、ロシアが2024年8月以降ウクライナによる越境攻撃を受けて苦戦しているロシア西部クルスク州に配備されている。
ウクライナ政府はこれらの北朝鮮兵のうち約4000人(およそ3分の1)が死亡または負傷したと推定しているが、この数字はいまだ未確認だ。1月には北朝鮮兵が前線から撤退したことを示唆する複数の報道があったが、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はその後、北朝鮮の部隊が前線に再投入されたと述べている。