今、世界は現代版『ゲルニカ』だ!...「京都が体現する共存」から世界を見つめ直した
GUERNICA IS ALWAYS WITH US
「私たちは地球を無視してきたが、それが危機という形で返ってきた」と、シカゴ大学のディペシュ・チャクラバルティ教授(歴史学)は警告する。
「グローバル化の時代は傲慢を生み出した。反対に、地球は私たちに謙虚さを求めている。崩壊し、ますます地球規模でつながっていく世界においてようやく、私たちは謙虚さへの呼びかけを形成することができる」
地球温暖化の科学的根拠は明白だが、トランプをはじめ多くの人が否定している。米大統領選の結果により、「気温上昇を(閾値〔いきち〕である)1.5度未満で安定させることは不可能になるだろう」と、米ペンシルベニア大学のマイケル・マン教授(地球・環境科学)は指摘している。
非営利団体「憂慮する科学者同盟」で政策ディレクターを務めるレイチェル・クリータスも、トランプ新政権が「最後のとどめを刺す」と語る。
人間による地球温暖化を抑制する覚悟がある政治家は、どこにいるのか? このままでは避けられない悲劇から私たちを守るために、抜本的な決断を下せる政治家は?
世界の政治は地球の「時間」に歩みを合わせず、反対に帝国間の覇権争いへと向かっている。
私たちの目の前にあるものをどうして見逃すことができるのか。地球温暖化により、現在および将来の人口の集団移動はますます過酷で危険で、命に関わるものになる。
しかし最も強力なアイデアは、しばしば最も陰鬱な瞬間に生まれる。私にとって京都の旅は、この1年を異なる視点から見つめ直す機会となった。