最新記事
ウクライナ戦争

ロシア戦車・装甲車、ウクライナ戦争での「劇的な減少」...英国防省が公開した写真で改めて明らかに

Satellite Images Show Scale of Russian Losses As 'Outdated' Vehicles Used

2024年12月22日(日)13時05分
アリア・ショエブ

ロシア兵の死傷者は日に約1500人

ロシアは戦争を開始した際、ウクライナよりもはるかに多くの武器と軍隊を保有していたが、ウクライナは欧米から継続的な軍事支援を受けてきた。ロシアはソビエト時代の大量の装備を使用せざるを得なくなったが、それらも着実に枯渇していると報じられている。

ロシアの人的損失も膨大だ。ロイド・オースティン米国防長官は12月上旬、ロシアの死傷者は少なくとも累計で70万人に達しているとの見方を示した。さらに人的損失はこの数カ月で膨らんでおり、英国防省は11月にウクライナ軍の情報として、ロシア兵の死傷者は日に約1500人に上ると述べた。

月間の損失の増加が報告されたのは5カ月連続で、「ロシア軍の作戦と攻撃のスピードが高まっていることを反映している」と同省は説明している。

英国防省はXの投稿で「ウクライナにおけるロシア軍装備の損失は拡大し続けている」と指摘した。「それにより、戦略的貯蔵基地に置かれていた、旧式で整備も不十分なソビエト時代の装備への依存が増している。装甲車両は可能な限り機能が向上され、前線に送られている」

ロシアはウクライナに対する攻撃を緩める兆しを見せていないが、装備の枯渇と大規模な人員損失による課題が増している。

ロシア軍は、ウクライナ東部で続く作戦に加え、ウクライナが支配するロシア南西部クルスク州での攻撃も強化している。

20241224issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月24日号(12月17日発売)は「アサド政権崩壊」特集。アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 5
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 6
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 9
    「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オ…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 8
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中