コンゴで死者70人以上の「謎の病気」...アフリカ疾病管理予防センターの見解は?

記者会見に応じるコンゴ保健相(12月5日) AP/AFLO
<アフリカでは今年エムポックスが猛威を振るい、今度は「謎の病気」に追い打ちをかけられている>
アフリカのコンゴ民主共和国で謎の病気が流行している。コンゴ当局によれば、11月10~25日の間に南部クワンゴ州でインフルエンザのような症状によって71人が死亡した。同じような症例は約380に上り、うち半数近くが5歳未満の子供だという。
アフリカ疾病管理予防センターはこの病気について、感染症なのか否かや、感染経路を含め「分からないことが多い」としている。
同局は検体を解析中だとしながらも、呼吸器疾患である可能性を指摘。症例としては発熱、頭痛、咳と貧血があり、高熱を発し、嘔吐して死に至ったケースが報告されている。
アフリカでは感染症のエムポックス(サル痘)が猛威を振るい、今年8月にはWHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。
今年初めから7月までに1万5000人近くが感染し、456人が死亡するなか、死者450人がコンゴに集中しており、今回の謎の病気に追い打ちをかけられている状況だ。

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