日本の警察による「捏造」と「拷問」に迫った袴田事件のノンフィクション
「なんだその態度は」...「ここへ名前を書け」
そして勾留期限3日前の9月6日、疲れ切った袴田さんは犯行を「自供」することになる。そのことについて検察官から問われた際、こう説明をしている。長くなるが、重要な箇所なので引用しておこう。
「私が長期的な調べで体も疲れきってほとんど寝られないような状態で、その朝九月六日だと思いますが、いつもと同じように引っ張り出されまして、そしていつにも増してテーブルをぶったたいたり怒鳴ったりで、私は頭が痛くてめまいもするし、とても疲れちゃって『午前中休ませてくれ』と頼んだです。
ところが駄目だと、認めりゃ休ましてやる、こう警察官が言いまして、私が目を開いたら調べ室がぐるぐるまわり出したもんですから、テーブルに手をついて、手をつくだけでも転びそうだったものですから頭を突っ伏していると、テーブルを叩いて『なんだその態度は』とテーブルどんどん叩いて言うので、静かにしてもらいたいから『昼からあんた方の言うように認めるから午前中休ましてくれ』と言ったのが一〇時頃ではないかと思うんですが、そう言ったら一人の刑事があせって表に飛び出して行きました」
それだけ知っていますが、私はしばらく眠ったようになりまして突然『袴田』と叩き起こされました。おぼろげながらひょっと見たら『ここへ名前を書け』そう言うものですから、私もとにかく静かにしてもらいたかったので、頭がズキズキしてたので、名前だけ書いて突っ伏してたら、私の手を持って指印を押してそのまま出ていったです。それが午前一一時ちょっと過ぎ頃じゃないかと私は考えています」(37〜38ページより)
先述のとおり、逮捕されたのは8月18日である。袴田さんは当日から9月6日まで20日間にわたって拷問と呼ぶ以外にない取り調べを受け、疲弊しきった状態で「自白」させられたということだ。
しかも、そういった過度な緊張状態が以後数十年も続いたわけである。そして1968年9月11日に死刑判決が出てからは、長期の拘束と死刑の恐怖から拘禁症状が現れ、言動がおかしくなっていく。
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