北朝鮮軍がロシアで強くなるのは「決して座視しない」──駐英韓国大使
South Korea won't 'sit idle' over North Korean troops in Russia: Ambassador
米シンクタンク「アジア太平洋戦略センター」の上級研究員で元脱北者のパク・ジヒョンは以前、本誌に対し、北朝鮮では軍事訓練を受けた兵士の多くが農業や建設業などの非軍事的な業務に従事しており、集中的な戦闘訓練を受けることはほとんどないと説明。
ロシアに派遣された全ての兵士が精鋭部隊「暴風軍団」の隊員、あるいは潜入や暗殺の訓練を受けたエリート兵士である可能性は低いと述べていた。
しかしウクライナでの戦闘で生き残った兵士たちは、北朝鮮軍が擁する100万人超の兵士たちが持たない「戦闘の実体験」を得ることになる。北朝鮮と韓国の間の戦争(朝鮮戦争)は1953年に休戦となったものの、正式には終わっていない。
尹汝哲は「北朝鮮が戦闘経験を積み、武器の実際の運用データを入手し、ロシアからの経済支援を通じて核開発やミサイル開発の資金を調達すること、さらには軍事技術や通常兵器の近代化を行う上でロシアから支援を得る可能性を懸念している」と述べた。
韓国にとって最大の脅威である北朝鮮は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナへの本格侵攻を開始して以降、ロシアと関係を深めている。
ウクライナを支援する国々から「のけ者」にされているロシアは今年に入って、北朝鮮と相互防衛条項を含むパートナーシップ条約を結んだ。