「第3次大戦は既に始まっている...我々の予測は口にするのも憚られるものだ」── JPモルガンCEO
World War III Has Already Begun, JP Morgan Boss Says
人類が直面する危機は気候変動ではなく大戦だ、と言うダイモン(4月24日、ニューヨーク) REUTERS
<「いまは第3次大戦の序盤戦だ」と、JPモルガンのジェームズ・ダイモンCEOは警鐘を鳴らす。「アメリカが適切な軍事介入を行わなければ、大変なことになる」>
米金融大手JPモルガン・チェース銀行のトップが第3次世界大戦は既に始まっていると警鐘を鳴らした。
これについて本誌が話を聞いた専門家は、パニックになるのは時期尚早と断りつつ、無視できない警告との認識を示した。
JPモルガンのジェームズ・ダイモンCEOは先日、国際金融協会で行ったスピーチで、ウクライナと中東で今起きている紛争は、第3次世界大戦の序盤戦と位置付けられると述べた。
ダイモンは以前にロシア、北朝鮮、イランを「悪の枢軸」と呼び、中国ともどもNATOなど西側の同盟や組織の破壊を企んでいると論じたことがある。
「彼らは今まさにそれを実行すべく示し合わせている」と、ダイモンは今回のスピーチで述べた。「歴史が示すように、そうなれば世界は桁外れのリスクにさらされる」
問題は、進行中の紛争が他地域に飛び火するかどうかではなく、いつ飛び火するかだ、というのだ。
「第3次世界大戦は既に始まっている。その証拠に、複数の国家が関与する地上戦が既に展開されているではないか」
アメリカが事態を甘く見て介入を避けていれば、敵の思う壺になると、ダイモンは警告する。