最新記事
ウクライナ戦争

プーチン自慢の防空システムBuk2とBuk3、最近強くなった?ウクライナ軍HIMARSの餌食に

Video Shows Ukraine HIMARS Land Big Blow to Putin's Prized Weapon System

2024年10月28日(月)20時20分
エマ・マースデン

ロシアのブーク2対空ミサイルシステム  Armies Power/YouTube

<ロシア防空網の中核を担うBuk防空システムは、ウクライナ軍にとっても価値ある標的だ。相次いで破壊したのが本当であれば。ロシアの防空能力は大きな後退を余儀なくされる>

ウクライナの高機動ロケット砲システム(HIMARS)が、ロシアの誇るブーク地対空ミサイルを一瞬で消滅させた劇的な瞬間をとらえた映像が公開された。

【動画】まるで花火!プーチンの大切な盾「Buk防空システム」のド派手な最期

ウクライナの国防省のX公式ページ(旧ツイッター)で公開されたドローン映像は、敵の巡航ミサイルやドローンを破壊するブーク2(Buk2)を破壊した、とするもの。

「南方作戦司令部」という署名のこの動画では、HIMARSロケット砲が標的に正確に命中する。ロケット砲を喰らったブークは派手な火花を散らして爆発し、大量の煙が立ち上る。

ロシアもウクライナも、この動画についてまだ正式な声明を発表していないが、ウクライナ国防省のX公式ページの動画に添えられたキャプションにはこう書かれている。

「ロシアのブークM2防空システムを破壊するのは、もちろん良いことだ。 華やかな花火のような爆発で最後を飾るシーンは本当に素晴らしい」

ウクライナ軍の第413無人航空システム大隊によるもう一つのX投稿は、ステルス機のような高度な目標にも対応できる最新型ブーク3(Buk3)を破壊する場面だ。

「ブークM3に何か問題が起こったらしい。われわれはその隙を逃さなかった」というコメントがついている。

破壊したブーク2はロシア占領下のザポリージャに、Buk3は同じくルハンスク州にあったものだとウクライナ・メディアのMILITARNYIは報じた。

ビジネス支援
地域経済やコミュニティを活性化させる「街のお店」...その支援が生み出す、大きな効果とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米製兵器使用に新制限課さず=北朝鮮のウクライナ参戦

ワールド

バイデン氏が期日前投票、ハリス氏に1票 米大統領選

ビジネス

米ボーイング、最大220億ドル調達へ 財務強化し格

ワールド

スイス大統領、ウクライナへの武器再輸出の禁止解除を
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    「決して真似しないで」...マッターホルン山頂「細すぎる足場」からの絶景、「めまいがする」と話題
  • 3
    ウクライナ戦争に金正恩が「暴風軍団」を派遣...北朝鮮とロシアの接近に中国・習近平が苛立つワケ
  • 4
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 6
    「メーガンは他の女性と異なる」...メディアとファン…
  • 7
    EV普及の「副作用」、電池回収によるレアメタル再利…
  • 8
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 9
    過去最大の素数「2の1億3627万9841乗−1」が発見され…
  • 10
    NFLの試合にトランプ支持の女性が乱入! ハイヒール…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 4
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 5
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 7
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 8
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 10
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 8
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 9
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 10
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中