子供のSNS利用を禁止へ...いじめ、犯罪、精神的健康の懸念から(オーストラリア) 「孤立」危ぶむ声も
2024年10月19日(土)11時48分
年齢制限は14歳から16歳程度とする案が
オーストラリアは今年末までに関連法案を導入する予定だ。具体的な年齢制限は提案されていないが、14歳から16歳程度とする案が挙がっている。
「もしSNSが使えなくなったら、もっと孤立していると感じると思う」と話すのは、シドニー在住のベン・キオコさん(14)。自分は自閉症で、性的少数者だという。「不安やうつなど精神的な問題を抱えているので、それがさらに悪化し、長い目で見て生活が大きく影響を受けるかもしれない」話す。
利用禁止を支持するアルバニージー首相の報道官はロイターのコメント要請に応じなかった。
シドニー大学のメディア研究者ジャスティン・ハンフリー氏は、SNS運営会社は子どもの保護をより適切化すべきだとしながらも、全面禁止はスマホなしに子ども時代を過ごした人の「郷愁」が基になっており、単なる「フィクション」だと切り捨てた。
メタは9月に18歳未満のインスタグラム・ユーザー向けのプライバシー設定を強化し、16歳未満が設定を緩める際には保護者の承認を必要とする仕組みを発表した。
またユーチューブの親会社アルファベットはコメントを控えたが、親が子どもの使用状況を監視できる機能があるとブログで説明している。