最新記事
イギリス

エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう

Queen Elizabeth and Prince Philip Statue Sparks Hilarity Online

2024年9月15日(日)20時35分
ジェームズ・クロフォード=スミス
エリザベス女王夫妻の銅像が似てなさすぎると話題

エリザベス女王とフィリップ殿下(2017年6月) Lorna Roberts/Shutterstock

<北アイルランドの公園に建てられたエリザベス女王夫妻の銅像に「クレイアニメのキャラみたい」「ミセス・ダウトっぽい」などの声が集まってしまった>

イギリスのエリザベス2世女王と、その夫であるフィリップ王配の生涯を記念して北アイルランドの公園に建てられた新しい銅像が、オンライン上で物議を醸している。銅像が、在りし日の二人に「まったく似ていない」とし、「知らない人たちの銅像だ」「撤去しろ」と騒ぎになっているのだ。

■【動画】「知らない人の銅像」「ミセス・ダウト?」 エリザベス女王夫妻の銅像が完成も、「別人すぎる」と批判殺到

アーティストのアント・ブレナン(Anto Brennan)によるこの銅像は、アントリム・ニュータウンアビー地区のカウンシル(地方自治体)の依頼で制作されたもので、2024年9月に除幕された。

銅像が置かれているのは、ベルファスト市に近いアントリム・キャッスル・ガーデンズだ。エリザベス女王がフィリップ王配とともに、最後にベルファストを訪れたのは2016年のことだった。

この銅像に対する自治体当局の評価は上々で、アントリム・ニュータウンアビー市長はこう語っていた。「この美しい銅像は、女王陛下の並々ならぬ生涯と在位期間だけでなく、わが地区の人々への女王陛下の深い関心に敬意を表したものだ。女王陛下の献身、困難を乗り越える力、世代を越えて人々をひとつに結びつける力を永遠に思い出させるものとして立ちつづけるだろう」

ところが、この賛辞に共感した人はそれほど多くなかった。というのも、多数のソーシャルメディアのユーザーがこの銅像を批判し、女王夫妻に似せようとしたその試みをジョークのネタにしているのだ。

「エリザベス女王陛下には全然似ていない」「撤去するべき」

あるX(旧ツイッター)ユーザーは、「うわ、なんてこと。まったく知らない人の素敵な銅像だね」と書いている。「エリザベス女王陛下には全然似ていない」

別のユーザーは、映画やテレビ番組になったクレイアニメ『ウォレスとグルミット』のキャラクターに似ているとした。「エリザベス女王とフィリップ殿下の新しい銅像から、#WallaceandGromit(ウォレスとグルミット)が、#TerminatorのT1000(映画『ターミネーター』に登場するアンドロイド)と混ざったみたいな奇妙な雰囲気を感じるのは、わたしだけ?」という投稿もある。

「サンダーバード、出動!」と、1960年代の人形劇シリーズを引きあいに出した投稿や、映画の「『ミセス・ダウト』を思い出した」とする声もあった。

銅像の撤去や解体を求める声まで上がっている。「アントリム・キャッスル・ガーデンズにできた故エリザベス女王とフィリップ王配の新しい銅像は実にひどい。撤去するか、つくりかえるべきだ」とあるXユーザーは書き、別のユーザーもこう付け足している。

「剥製師がつくったみたい。フィリップの表情は生気が薄く、まるでサブティオ(おはじきではじく卓上サッカー)の選手みたいだし、エリザベスは......このへんでやめておこう。芸術とは、本当に主観的なものだ」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米との鉱物資源協定、週内署名は「絶対ない」=ウクラ

ワールド

ロシア、キーウ攻撃に北朝鮮製ミサイル使用の可能性=

ワールド

トランプ氏「米中が24日朝に会合」、関税巡り 中国

ビジネス

米3月耐久財受注9.2%増、予想上回る 民間航空機
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは?【最新研究】
  • 2
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考えるのはなぜか
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 5
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    「地球外生命体の最強証拠」? 惑星K2-18bで発見「生…
  • 8
    謎に包まれた7世紀の古戦場...正確な場所を突き止め…
  • 9
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 10
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中