トランプ参謀は共和党のキングメーカー(?)で陰謀論者で、推し候補「負け続き」のこの男
Jr. Isn’t the Best Adviser
確かにトランプは、ケネディJr.の支持者の離反から利益を得られるかもしれない。しかし、トランプ陣営の対応は、戦略的思考というより、衝撃を与えることと話題性の追求で動いているように見える。CNNによると、トランプJr.がケネディJr.との連携を求めたのは、右派系テレビ局や「保守系インフルエンサー」がケネディJr.を大きく取り上げることにいら立っていたからだという。
ケネディJr.は資金が尽き、選挙活動も既にほとんどやめていた。彼の支持者の一部は、いずれにせよトランプに流れる可能性があった。
しかし、ケネディJr.のような反ワクチン派と並んで立ち、トランプ大統領移行チームの重要な役割をオファーすることによって、トランプは図らずも、自分が「奇妙な」陰謀論を偏愛していることを有権者に思い出させる。
ただ紛らわしいことに、ケネディJr.は自分の支持者に対し、激戦が予想される州の投票用紙から自分の名前が削除されるように努めているが、それ以外の州では自分の名前が投票用紙に残っていれば、投票の選択肢になり得ると語っている。
ケネディJr.の中途半端な支持表明は、世論調査で即座に分かりやすくトランプの数字を押し上げてはいない。トランプJr.の策が好手だったのかどうか、判断するのはまだ早いだろう。もっとも、どんなことも前例のない「初めて」が起きるものだ。
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