「世論に悪影響を及ぼし...」ベトナム国家主席が辞任 前任も汚職摘発で辞任、政治的混乱に懸念も
ベトナム政府は20日、共産党の中央委員会総会がボー・バン・トゥオン国家主席の辞任を承認したと発表した。昨年11月撮影(2024年 ロイター/Brittany Hosea-Small)
ベトナム政府は20日、共産党の中央委員会総会がボー・バン・トゥオン国家主席(53)の辞任を承認したと発表した。トゥオン氏が党規約に違反し、「世論に悪影響を及ぼし、党と国家、彼自身の評判を傷付けた」と声明で説明した。
トゥオン氏は約1年前に就任したばかり。前任のグエン・スアン・フック氏は、部下の汚職の責任を問われて辞任した。ベトナムは外国投資に大きく依存しているが、こうした政治的混乱は外国人投資家からの信頼感を傷付けかねない。
国家主席は儀礼的な意味合いの濃い役職ながら、ベトナム政治指導者の序列トップ4に入る。
政府はトゥオン氏の規約違反について具体的に説明していない。ただ、最近の指導者交代は全て、大規模な汚職摘発キャンペーンに関連している。
汚職摘発は政争の道具に使われているとの批判もあり、外国人投資家や外交官からは、政府の意思決定を遅らせているとの指摘が相次いでいる。
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