最新記事
TikTok

「50メートルごとに監視カメラ」...フランス人TikToker、中国のビーチで驚愕...動画に賛否

Woman Goes to Beach on Holiday in China, Shocked at What She Finds

2024年2月28日(水)17時00分
スー・キム
@louiserct-TikTok

@louiserct-TikTok

<監視カメラの存在を称賛するネットユーザーも>

中国・海南島のビーチで監視カメラがどれだけ普及しているかを示す映像がTikTok上で注目を集めている。この映像はTikTokerのルイーズ(@louiserct)によって投稿されたものだ。

【動画】「50メートルごとに監視カメラ」...フランス人TikToker、中国のビーチで驚愕...動画に賛否

ルイーズは上海近郊のビジネススクールで学ぶ22歳のフランス人交換留学生(彼女は名字を明かさなかった)。彼女は友人と海南で休暇を過ごしている最中だと本誌に語った。

映像は海棠湾で撮影されたとのこと。字幕では「あなたが中国のビーチにいると想像してください。もちろん、50メートルごとに監視カメラが設置されています」と説明されており、砂浜に点在する街灯の上にカメラが設置されている様子が見える。

「中国でのビーチ体験は本当に興味深いものでした。西洋文化とは多くの点で異なります。多数の監視カメラには驚かされましたが、不満があるわけではありません。中国は非常に厳格で監視された国ですが、それによって国内の大きな安全性がもたらされることを非常に高く評価しています」とルイーズは言った。

海南のビーチの監視カメラは、中国が「世界中のAI監視の主要な推進力である」ということを考えると驚くべきことではない。2019年9月のカーネギー国際平和基金の報告書によると、Huawei、Hikvision、Dahua、ZTEなどの中国企業に関連する技術は、63カ国にAI監視技術を供給しており、そのうち36カ国が中国の「一帯一路」イニシアチブ(BRI)に署名。「Huaweiは少なくとも世界中の50カ国にAI監視技術を提供しており、他のどの企業とも比較にならない」と報告書は述べている。

「安全」対「気味が悪い」

ルイーズが投稿したTikTok動画のキャプション欄には「中国のビーチで海で泳ぐことは許されていません。もちろんです」とつづられている。彼女は今年1月に中国に到着したばかりで、海南に訪れるのは初めてだったという。

ビデオの最後では「ライフガードが巡回中」というメッセージが表示され、ビーチを走る全地形対応車が映る。ルイーズは「このビーチでは強風や離岸流が原因で泳ぐことが許されていませんでした。中国では安全が最優先。すべてのビーチには、良好な監視とライフガードがいるエリアが指定されています」と語った。

映像はTikTok上で議論を呼んでおり、監視カメラの存在を称賛するユーザーもいる。@tweety3.14は、「正直、それは私を安全に感じさせるだろう」と指摘。@Dontholdbackは、「泳ぎに行くときに心配なく荷物を置いておけるのはいいね」と書いた。一方、@Conscious_Memesは「ビッグブラザーが見ているような気がする」、@Taraは「中国のカメラの量は気味が悪い」と言っている。

20250408issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガザの砂地から救助隊15人の遺体回収、国連がイスラ

ワールド

トランプ氏、北朝鮮の金総書記と「コミュニケーション

ビジネス

現代自、米ディーラーに値上げの可能性を通告 トラン

ビジネス

FRB当局者、金利巡り慎重姿勢 関税措置で物価上振
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中