ロシア兵の怨念?自爆したロケットランチャーの変わり果てた怪物のような姿にネットが注目
Video Shows Devastating Aftermath of Russian Rocket Launcher Malfunction
これが「BM21グラート」ロケットランチャーの元の姿。これが自爆して悪夢のような姿に(写真はウクライナ軍)(8月11日、ドネツク州の前線で) REUTERS/Oleksandr Ratushniak
<自爆し、凍り、腐ったその残骸がネットユーザーの想像をかき立てる>
自爆の瞬間に凍りついたようなロケットランチャーの悪夢のような姿が、オンラインで拡散している。
旧ソビエト連邦が1960年代に設計した「BM21グラート」(ロシア語で「雹の嵐」)は、トラックに搭載する多連装ロケットシステム(MLRS)。しかし、動画のそれは致命的な故障のせいか原形をほとんどとどめず、不格好に歪んでいる。黒焦げで、全体が錆で覆われており、ロケット砲を発射する筒の部分はあちこちにねじ曲がっている。衝撃的なその外観は、まるで菊の花か、現代アートの彫刻のようだ。
この動画は、12月10日にソーシャルメディアX(旧ツイッター)でシェアされた。投稿したのは、米研究機関の海軍分析センター(CAN)で働くアナリストと名乗るユーザーだ。再生回数は20万件を超えている。
「@Osinttechnical (Open Source Intelligence Technical)」というハンドル名で投稿したこのユーザーは、動画に次のようなキャプションをつけた。「弾薬の爆発で変形したBM21グラートMRLの残骸を、ロシア軍兵士が撮影」
ロシア語を話す撮影者は、悲しそうな笑い声をあげている。「やあ、こんにちは。ハハハ」「完全に朽ちている。よくあることだ。この天気では、何もかもあっという間に朽ちてしまう。ロケットをフルに装填した状態で自爆したようだ」それから彼は奇妙にもこう言った。「乗組員が乗っていたことを祈る」
この映像はオンラインで注目を集め、残骸が何に見えるか、こぞって喩えている。あるユーザーは、「オニオン・ブラッサム(タマネギを揚げて花のように開いた料理)だ」と言い、別のユーザーは「ハッセルバック・ポテト(切れ目を入れたジャガイモをオーブンで焼いて花のように開いた料理)」と似ていると言った。(翻訳:ガリレオ)