「アイアンドーム」では足りなかった。イスラエルの空の守りを完成させた防空ミサイル「アロー3」のすべて
Israel's Arrow Defense Missile System Compared to Iron Dome
イスラエルの空中防衛システムはいくつもの層で構成されている。ニュースサイト、インサイダーのレポートによると、アイアンドームが小規模な脅威に対して機能する一方で、アロー・システムはより大規模な攻撃を迎撃することができる。この二つのシステムをさらにイスラエルの防空「中間層」として機能するダビデスリング防衛システムが補完する。
アロー・システムの開発を監督したイスラエルのエンジニア、ウジ・ルービンは、AWSはアイアンドームよりも難しい標的を防御するために開発されたとエルサレム・ポスト紙に語った。さらに、31日に弾道ミサイルの防衛に成功したことは、イスラエルが高性能の長距離兵器からも自国を守る用意があるというメッセージを近隣諸国に送るものだとも語っている。
それでもルービンは、ハマスが過去にアイアンドームの防衛網を突破したように、アロー・システムもイスラエルの敵勢力に打ち負かされる可能性がなくなったわけではない、と警告した。
エルサレム・ポスト紙は、アイアンドームを通り抜けた短距離ミサイルの被害は限定的だが、IDFの防衛網を突破した弾道ミサイルは、はるかに甚大な被害をもたらす可能性があると指摘している。