ハマスの奇襲を受けたイスラエルの音楽フェス、処刑から略奪まで動画が語る時系列の真実
Hamas attack videos explained in detail: How events unfolded at festival
救助隊員たちは、乗り捨てられた車の車載カメラを発見。カメラには、GPSの位置情報とタイムスタンプを含む映像が記録されていた。
この映像には、ハマスの戦闘員が民間人を引きずっていく様子が映っている。撮影時刻は午前9時23分。さらにその直後、銃を持った別の男が、負傷してセダンの後ろに倒れていた民間人を処刑。さらに別のハマス戦闘員が民間人を探し回っている様子も映っていた。
その約3時間後に撮影された車載カメラ映像には、同じエリアに複数の人物が到着した様子が捉えられていた。これらの人物は武装しておらず、殺害された人々のポケットの中を探ってまわっている。
数分後、別の集団が到着。彼らは置き去りにされたセダンの中を探し回り、スーツケースを取り出して中身を調べている。
またドローンで撮影された映像からは、音楽フェスの会場のあちこちが焼かれ、約35台の自動車が破壊され、少なくとも89台の自動車が会場に置き去りにされているのが確認できる。
■ここまで以下参照
<動画>車載カメラが捉えた攻撃、処刑、略奪
ガザ地区を「完全封鎖」
AP通信によれば、ハマスによる一連の攻撃でイスラエルではこれまでに約700人が死亡。ガザ保健当局は、イスラエルの攻撃によりガザ地区では女性41人と子ども78人を含む493人が死亡したとしている。このほかに、さらに双方で合わせて数千人が負傷した。
イスラエル政府は8日に「戦争状態」を公式に宣言。イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は、約230万人のパレスチナ人が暮らすがガザ地区の「完全包囲」を命じ、電気、食料、燃料の供給を遮断すると表明。さらに、ハマスが実効支配するガザ地区に空爆を続けている。