最新記事
ニューズウィーク日本版編集長が聞く!

「台湾有事は2032年?」編集長の爆弾予測...独裁者が「判断を誤る」条件とは? 

2023年10月11日(水)19時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
野嶋剛, 長岡義博

Newsweek Japan-YouTube

<「リスクは確実に高まっている...」。「2025年説」、「2027年説」など諸説ある中で、本誌編集長がジャーナリストの野嶋剛氏に聞いた>

なぜ台湾有事のリスクが高まっているのか? その背景と理由とは何か。台湾有事を防ぐためにはどうしたらいいのか。また、日本は何ができるのか。台湾の専門家でジャーナリストの野嶋剛氏に本誌編集長・長岡義博が聞く。

本記事では、本誌YouTubeチャンネルの動画「「台湾有事は2032年?」 編集長の爆弾予測 独裁者が「判断を誤る」条件とは? 野嶋剛×長岡義博」の内容をダイジェスト的に紹介する。

Newsweek Japan-YouTube
◇ ◇ ◇

 
 
 
 


周囲はイエスマンしかいなくなる

1-4-120231011.jpg

中国は経済重視している、台湾侵攻は難しいなど「合理的」な理由を挙げて、台湾侵攻は起こり得ないという分析がある。しかし、「期待込みの楽観論」は危険であると野嶋氏が指摘する。

では、なぜ台湾侵攻のリスクが高まっていると考えるのか。

それは長く権力の座に居座ることで周囲はイエスマンしかいなくなり、悪い情報が入らなくなる。そして老いも独裁者の判断力を鈍らせる原因になるからだ。それはプーチン大統領にも毛沢東にも起こったことであると本誌編集長・長岡は述べる。

台湾有事を防ぐには日本は何ができるのか?

1-4-920231011.jpg

それでは中国に対して何ができるのか? 「台湾を攻めても得なことは1つもない」というメッセージを中国に伝え続けることが重要であると野嶋氏は述べる。

日本に赴任する中国の外交官は台湾問題を発信するように言われるという。それは中国が日本の発信力を高く評価しているからだ。したがって中国に対して「台湾を攻めるようなバカなことはしてはいけない」と日本から発信し続けることが重要である、と。

また、台湾に対しても中国からの圧力に負けないように「できることはする」という励ましのメッセージを送り続けることが大切であるという指摘も。

■詳しくは動画をご覧ください。

社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不

ワールド

アングル:またトランプ氏を過小評価、米世論調査の解

ワールド

アングル:南米の環境保護、アマゾンに集中 砂漠や草

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中