最新記事

英王室

ヘンリー&メーガン夫妻にとっては「悪夢の動画」...「ストーカーは完全な計画を立てられる」

Prince Harry and Meghan Security Nightmare is Viral on TikTok

2023年9月16日(土)18時23分
ジャック・ロイストン
ヘンリー王子とメーガン妃

ヘンリー王子とメーガン妃(2021年9月) lev radin/Shutterstock

<パパラッチに自宅内を盗撮されて引っ越しを余儀なくされたこともある2人だが、今回の動画は公開済みの情報を基にしたものだという>

イギリスのヘンリー王子とメーガン妃は現在、米カリフォルニア州モンテシートの邸宅で暮らしている。プライバシーの保護を重視する2人にとって、購入価格1400万ドルとされる邸宅は自分たちを守ってくれる「城」のはずだった。しかし近頃、その邸宅の詳細な画像がネットで拡散されており、防犯の意味でも夫妻を悩ませる事態となっている。

■【動画】公開情報を基に作られた、ヘンリー&メーガン夫妻にとっての「悪夢の動画」

ヘンリー王子夫妻はかつて、セキュリティー上の懸念を理由に、イギリスの田舎にある家から引っ越したことがある。パパラッチがヘリコプターを使い、敷地の詳細な写真を空撮したことがきっかけだ。

しかし、ベッドルームが9つあり、購入価格1400万ドルとされるこのモンテシートの邸宅については、すでに公開されていた情報を基にして内部の詳細な様子が明らかにされてしまったようだ。

TikTokに投稿されて注目を集めている動画に映し出される邸宅のパノラマ写真は、グーグルアースの3Dモデリングに似たツールで作成したと推測される。また邸宅内部の写真は、不動産業者が保有している古い(夫妻が購入する以前に撮影された)画像だという。グーグルは、航空機に搭載したカメラと人工衛星を組み合わせ、地球の鮮明な3D画像をつくり出している。

celebritieshomes(セレブリティーの家)というアカウントによるこの動画は、「ヘンリー王子とメーガン妃が暮らすカリフォルニア州の家、資産価値1100万ドル」というメッセージ付きで投稿され、1万以上の「いいね」を獲得している。

「家への侵入を考える人は完全な計画を立てられる」

この動画について身辺警護の専門家である、インテリジェント・プロテクション・インターナショナルCEOのアレックス・ボンバーグは本誌の取材に対し、懸念を口にした。「内観と外観の画像が問題だ。これは規制されるべきものであり、現代の住宅の売買方法に問題がある」

「もしあなたがストーカーで、この家に入りたいと考えていたら、この画像のおかげで屋内での行動を簡単に計画できる」。ボンバーグは王族の身辺警護を行なっており、英ケンジントン宮殿で、グロスター公(エリザベス2世の従弟)のボディーガードを務めていたこともある。

彼によれば、「最近では、ほとんどの場所が最新の衛星画像でカバーされている。軍用地でもない限り、規制されている場所はほぼない」「こうした情報のほとんどが出回っており、残念ながら、敵が作戦を練るのに役立てられている」のだという。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米商工業と家計の借り入れ需要減退=FRB融資担当者

ビジネス

米国株式市場=3日続伸、FRB年内利下げ観測高まる

ビジネス

再送NY外為市場=ドル指数続落、利下げ期待で 円は

ワールド

ロシア、軍事演習で戦術核兵器の使用練習へ 西側の挑
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 2

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    メーガン妃を熱心に売り込むヘンリー王子の「マネー…

  • 7

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 10

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中